星渉・前野隆司「９９．９％は幸せの素人」感想・レビュー

こんにちは。大島トキコです。

ビジネスコンサルタントの星渉さんと
幸福学の第一人者、前野隆司教授の共著
「９９．９％は幸せの素人」を読みました。

星渉さんは女性起業家のファンが多い方、
多くの著書を持つ前野教授の幸福学は今注目の学問。

学べる要素が多いと思ったので
本の要点と感想を書いていきます。

このブログを読んでいる方は
何かに頑張っている方が多いと思います。

では、何のために頑張っていますか？

なーんて当たり前の質問。
不幸になるためじゃなくて、絶対幸せになるためですよね。

そんな、幸福につながるヒントになりそう、
という気づきがたくさんある本でした。

99.9％の人が知らない残酷な事実とは

頑張りが幸福につながればいいな、とは
だれもが思っているし、
幸福になれると思って頑張ってます。

甘いものを我慢してダイエットするのも、
資格試験の勉強をするのも、
むかつく上司に付き合うのも、

痩せていろんな服がおしゃれに着られる＝幸せ
能力が上がって仕事で認められる＝幸せ
会社員の安定したお給料で家族が安心＝幸せ

とつながっているから。

 

でも、この本では、
私たちは結構思い込みに支配されてて、
そのことが実は、幸福から遠ざかることになってるよっとのこと。

例えば、ケーキ屋Ａ店とＢ店があって、
Ａ店のケーキは５００円、Ｂ店のケーキは４００円とします。

Ａ店にお客が並んでいて、
”あとひとつです！”
とお店の人に言われたら

あなたはＡ店、Ｂ店、どちらでケーキを買いますか？

 

おそらくＡ店に行っちゃいますよね。

ここで人間の脳は
Ａ店の高いケーキを買ったという自分の行動が
正しかった理由を探す方向に働き始めます。

これを行動経済学で
不合理行動
と言うそう。

本当は自分にとって損をもたらす選択であったとしても
正しいと思い込み、さらに日々その選択を繰り返しながら
過ごす。

 

私たちが普段、正しい　と思い込み
一生懸命やっていることを
今一度見直してみる必要がありそう。

”お金がすべてじゃない”を言い訳にしない

私たちが思いこんでいることの一つが

お金だけがすべてじゃない

ってこと。

だから、売れていないとき、お金がないときほど、
お金がすべてじゃないと、言い訳にしてしまいます。

著者の星渉さんは、
今や７つもの事業を展開する実業家だけど、
起業当初は売れなく、同じように思っていたそう。

でも実際お金を手にした瞬間、
その気持ちはすっかり覆り、

めちゃくちゃ満足！
めちゃくちゃ幸せ！

と感じたそう。私もこの考えにはすごく共感します。

 

実際、起業して、１年半で
月商140万円を超えたときは
やっぱりすごくすごく嬉しかった。

コツコツ頑張ってきてよかったし、
これを境に自己肯定感、自信がぐぐーっと上がりました。

やっぱり、数字で見えるように努力すること
そして
稼ぐことにこだわることって大事。

 

だったらどんどん稼げば幸せなのか？
と言ったらそうではないんですね。
年収が２倍になったら幸せも２倍になるというわけではないんです。

稼ぐよりも幸福になるのは、”いい使い方”

稼ごう！と思うと
忙しくなるし、家族やプライベートの時間を
犠牲にすることはどうしてもある。

そうなると、２倍稼ぐために
２倍忙しくなったら全然幸せじゃないですよね。

星さんによると、

稼ぐ「量」を増やすのではなく、
今あるお金の「使い方」を変えるだけで、
幸福度を上げる方法があるのです。

とのこと。

私たちの幸せな思い出＝幸せを振り返ってみると
「経験」「体験」によるものがほとんど。

ブランドもののバッグを買った時よりも
旅行で海に沈むきれいな夕焼けを見たときのほうが
心に残っていませんか？

 

科学的に証明されている「幸福度が高まる経験４条件」

①世の中のつながりが実感できる経験
②「繰り返し語ることができる」思い出となる経験
③「自分がなりたいと思っている自分像」につながる経験
④「めったにないチャンス」を得られる経験

だから、今あるお金の使い方を幸福度が高まる使い方に
しましょうよ、っていうのが星さんの伝えたいこと。

私もこれにはすごく納得！

ものを買ったときは、その時が一番興奮していて
そのあとは高いものほど汚れたり、傷が入ることが
怖くて結局使わなかったりする(笑)

 

その中でも一番なのが
自分への投資だと思う。

特に

③「自分がなりたいと思っている自分像」につながる経験

自分の学びにお金を使うことは
使い方自体も幸福であるし、実際そのあと自分で稼げるとなると
一石二鳥！

好きだけでは生きがいにならない

幸福学の研究で幸福度診断をすると

なんと、幸福度の高い人は
好きなことだけをしているわけではないそう。

”好き”は大事。

生きがいの入り口にはなるけれど
そこにとどまっていてはダメ。
そこから、

 

”得意”
”人の役に立つ”
”収入になる”
に磨き上げることが必要。

 

これについては、私もまったく同意するけど、
いきなり本業でやるには
ちょっとハードルは高いかなとも思った。

だから、この４つのバランスを考えて取り組むなら
副業はとってもいい。

ところで、会社員の時の先輩や同僚から
最近よく相談が来ます。
みんなコロナで先のことが不安になったり、
考える時間が増えたみたい。

 

特に多いのが、

「中小企業診断士の資格を勉強したいんだけど
アドバイスくれる？」

 

というもの。
ピンチはチャンス、すごく前向きでいいなと思う。

でも、私も資格勉強⇒取得⇒独立してきて
決して順風満々でやってきたわけじゃないので、
本当に正直にお伝えしていて、

「資格を取るだけじゃ、
得意は増えるけど、すぐ人の役に立つわけじゃないし、
取る＝収入が増えるというわけじゃないです」

って伝えてます。

そして、この本を読んで改めて考えると
４つの幸せの条件の、１つか２つしか満たしてないな、
資格試験合格というのは。

と気づきました。だから

今までのキャリアでやってきたことを棚卸して
ちゃんと商品やサービスにして
WEBで仕組みを作って売っていく

というほうがよほど稼げるし
幸福４条件にも当てはまってます。

もちろん、資格試験で４条件を満たせることが
しっかり描けているならば
やるべきと思います！！！

 

私のところに来るクライアントさんも
しっかりとそのような工程を踏んで
みんな頑張ってる！

幸福度という面でも、稼ぎという面でも
これからの時代は

個人のスキルを見える化・商品化して
求められる人とコミュニケーション取りながら
丁寧に売っていく・買ってもらう

というのが当たり前になってきますね。

私の受けているWEB広告運用のお仕事でも
個人の起業家さんが本当に多いです。

そうやってサクッとWEB広告を出せるようになれば
ブログやSNSを毎日頑張ったり、
知り合いへの押し売り営業なんてせずに
理想のお客様に対して自然に売って
気持ちよく稼げていて素敵だなって思います。

まとめ

今回は、99.99％は幸せの素人という本から
幸せになることから逆算して行動を考えてみる
そのためには４つの条件に合うことかどうかを
考えて行動するということを学びました。

さらっと１時間くらいで読めるので
よかったら手に取ってみてください。